久多峠を能見側へ下ったところがカヤンド谷口、いつもよく車を停めていっぷくするところですが、今日はここから尾根に取り付きピーク857へ。
857へはもう少し下流側から登ってきたものの、樹林が立派な尾根ですから末端の大岩奥の植林地から登ります。
能見川右岸尾根は急斜面を抜けるとすぐに立派な自然林となり、幅広で緩い尾根はピーク857から856の先まで続きます。
アスナロ、スギ、シデ、ミズナラ、ブナなどいろんな木が思い思いに育ち、森はにぎやかです。
拡大造林の殺風景な森を抜けると大杉が出て来て、ひと登りで光砥山到着です。
この山にふさわしい登山ルートであり、下りは分水嶺大杉の東隣の丘からカヤンド谷二股への光砥山最短ルートです。
こちらも大杉があっていい尾根で、末端は急斜面となりシャクナゲやアスナロの枝を持って下ります。
不安定な天気ですが何とかもって予定通り歩くことができて、後は林道歩きワンピッチだけと喜んでいると、雷が真上で鳴り出し激しい夕立です。
木の下というのは雷が鳴る時は問題なので早々に橋の下へ、濁った沢は見る見る増水でちょっと小止みになったところで林道歩き再開したものの今日の夕立は手ごわく、再び土砂降りとなりこちらは雨具どころか傘も忘れ、ぬれねずみで車に到着とあいなりました。
着かえて、いっぷくする間もなくすぐに車を走らせます。
山の斜面のあちこちから泥水が流れてますから、久多峠は早く越えたほうがよさそうです。
▲北山分水嶺マップ
山と自然研究会青山舎・代表檀上俊雄
山・自然・旅トレイルアドバイザー・日本旅のペンクラブ会員 bluemountainlodge1981@gmail.com
[最近の取材執筆制作] 旅びと2018「屋久島への道」/旅びと2017「白山への道」/ヤマケイ『関西ハイキング2017』いざ雪の山へ「チセロ山」地図読みを学んで安心登山「イチゴ谷山」/ナカニシヤ出版『京都府山岳総覧』北山の分水嶺、丹後半島高山・高尾山・柳平/白山書房『山の本2016冬号』秘境の山旅特集「岸田川源流扇ノ山への山旅」/白山書房『山の本2016秋号』「白倉岳」/余呉トレイルクラブブログ・北山分水嶺クラブブログ・青山つばさ登山会ブログレポート
[せいざん例会案内] 青山舎がプロデュ―スするもので、どなたでも参加できます。申し込みは上記メールへ。☆ヒルウォーク、☆☆マウンテンウォーク、☆☆☆マウンテントライアル
7月1日(日)北山分水嶺クラブ・分水嶺峰床山区間☆☆地下鉄国際会館8:00集合@チセロ山から峰床山を越えて寺谷峠までの分水嶺ハイライトの区間を歩きます。
7月7日(土)青山トライアル・自然比良小女郎ヶ池から長池へ☆☆和邇7:30集合@とっておきのサカサマ谷右岸尾根から登り小女郎ヶ池、蓬莱山、森山岳を経て長池へ、下りは木戸口へ尾根を下ります。この時期の山上の池はしっとりとしていいものです。
7月8日(日)余呉トレイルクラブ・三方ヶ岳区間☆ウッディパル余呉9:15集合@夏例会スタートは、北に敦賀湾、南に琵琶湖を望みながらの新道野峠下から集福寺越への分水嶺歩きです。
7月14日(土)よみうりロハスウォーキング・けいはんなへの道男山洞ヶ峠☆京都駅ぱるる前9:00集合@京田辺石清水八幡宮踏破の後は男山鳩ヶ峰から洞ヶ峠を経て淀川河川公園背割堤まで歩きます。
7月21日(土)青山ウォーク日野山長坂峠洪水峠☆大津京駅8:00集合@峠口まで車で行き、長坂峠を越えて炭山、洪水峠から鴨長明方丈石、日野法界寺を経て長坂峠口へ。
[青山舎の自然と暮らす本] 芦生の森を歩く(草川啓三@2160売切)/芦生の森案内(草川啓三@1620普及版@1080売切)/芦生の森に会いに行く(草川啓三@1620売切)/近江の峠(草川啓三@1944売切)/湖畔-琵琶湖の楽しみ方(高野弘・青山舎@1944売切)/山で花と出会う(草川啓三@1728)/巨樹の誘惑(草川啓三@1944売切)/湖の山道(新刊、草川啓三@1728)/余呉トレイルマップ(余呉トレイルクラブ檀上俊雄@800ウッディパル余呉)/北山分水嶺を歩く地図(北山分水嶺クラブ檀上俊雄@800山村都市交流の森)]*新刊/雪山を愉しむ(草川啓三・ナカニシヤ@1944)/水のしらべ琵琶湖のうた(福山聖子・ナカニシヤ@1728)/森の巨人たち(草川啓三・ナカニシヤ2017.8@1944)
「カヤンド谷出合はいい場所で、通りがかりに車を停めてよくいっぷくします。能見川の流れは心和みます。この反対側は桑谷山からの小沢も流れ出いて、チャートの小滝があります。暑い時は木立が陽を遮り涼しくて快適です。もちろんこうした場所からは青山ルートを拓いていて、憩いの場所であるばかりか登山の拠点でもあるのです。」