雪を求めて久多へ。
余呉とは対照的に、ここはまだ里から山に雪のある風景が広がっていました。
三国岳方面の林道は三軒屋先までと変わりがないことを見届けた後はオグロ谷口へ戻り、オグロ谷から鎌倉山をめざします。
千年杉への尾根は下半は雪なしでしたが、ナラやブナ林となるあたりから快適なスノーシュー登山となりモチベーションが上がります。
オグロ坂から峰床山北面もしっかり雪が残っていて、この谷は頼もしいかぎりです。
抜けるような青空の下、残雪の鎌倉山はいつになく晴れやかな姿で驚くほどで、間近に望む武奈ヶ岳も多くの峰を従えて誇らしげです。
かの昔に再起をかけてササ深い山頂に立ち、その一角の登り木に登ってこの山を眺めた時を思い出します。
あれから50年近い歳月が過ぎてすべては良くも悪くも大きく変わりましたが、残雪で覆われた山はそうした苦労を包み隠して平然としたもので、まさに大人の風格です。
広い山上をひとまわりして木立の間から他の山にもあいさつをしてから、ブナ林の北尾根を駆け下ります。
よみがえった二次林の森でスノーシューはずし、植林地を抜けてあっという間にオグロ谷口です。
何度歩いても素晴らしい鎌倉山ループコースです。
▲北山分水嶺マップ2019
山と自然研究会青山舎・代表檀上俊雄
山・自然・旅トレイルアドバイザー・日本旅のペンクラブ会員 bluemountainlodge1981@gmail.com
[最近の取材執筆制作] 『山登りはこんなにも面白い』ナカニシヤ出版2018/旅びと2018「屋久島への道」/旅びと2017「白山への道」/ヤマケイ『関西ハイキング2017』いざ雪の山へ「チセロ山」地図読みを学んで安心登山「イチゴ谷山」/ナカニシヤ出版『京都府山岳総覧』北山の分水嶺、丹後半島高山・高尾山・柳平//余呉トレイルクラブブログ・北山分水嶺クラブブログ・青山つばさ登山会ブログレポート
[せいざん例会案内] 青山舎がプロデュ―スするもので、どなたでも参加できます。申し込みはbluemountainlodge1981@gmail.comへメールで。☆ヒルウォーク、☆☆マウンテンウォーク、☆☆☆マウンテントライアル
3月3日(日)北山分水嶺クラブ・スノーシュー八丁平☆☆地下鉄国際会館8:00集合@オグロ谷積雪期ルートで雪の八丁平周遊です。
3月9日(土)紫香楽ウォーク・紫香楽宮周遊☆JR大津駅9:00集合@前回で紫香楽宮に到達しましたので今回は宮殿のあった宮町周辺をひとまわりしたいと思います。
2月24日(日)余呉トレイルクラブ・妙理山スルー☆☆ウッディパル余呉9:15集合@菅並から椿坂へのこの山にふさわしいスルー、山上の残雪スノーシューが楽しみです。
3月16日(日)青山つばさ登山会・残雪スノーシュー八雲ヶ原からコヤマノ岳☆☆和邇8:00集合@比良とっておきのルートで高層湿原八雲ヶ原からブナ林のコヤマノ岳へ。
「奥山川をはさんで南に鎌倉山、北に白倉岳。素晴らしい北山北部のゲートマウンテンズです。奥山川の急斜面からこれらの山に登るのは痛快で気に入っています。まだ久多から葛川への古道探索が残っていて、これらの山を見るたびに早く来いよと語りかけてくるようです。川合から白倉岳南端の川合ピークが見事な三角錐の姿で追い打ちをかけるように誘います。たまらずノンストップで渓谷の細道を駆け抜けている始末ですが、課題があるというのはいいことで嬉しい悲鳴です。」